3.確率で考える

第3章 確率で考える

3-1 トレーダーとしての確率の理解

・負けているトレーダーの思考回路:原因があって結果があり、それをパターンとして覚えると、その答えを確実なことと考えてしまう。

・勝っているトレーダーの思考回路:確実なものなど何もないと考え、すべてを確率で考えている。

・トレーダーとしての正しい考え方:トレーダーとして成功するためには、確率で考えるということが大事である。

・この考え方になれば、ひとつひとつのトレードに固執しなくなる。

固執しないから、期待しない。

期待しないから、裏切られない。

裏切られたと感じないから、ストレスが生まれない。

その結果、脳の神経作用が起こらない。

・確率は理解している!トレードで確率が大事なことは理解している!

このように考えている人は多いが、実際にその考えが身についている人は驚くほど少ない

ほとんどの場合は理解していると思っているでレベル。

・もしあなたがロスカットなどに激しい苦痛を感じるならば、2.3回の連敗で苦痛を感じるならばあなたは確率の思考が身についていない

・大数の法則。 個々のトレードの結果はランダムである。確率の効果が表れるためには、多くのトレード回数が必要となる。回数を重ねれば重ねるほど大数の法則が作用して、その確率に収束する。20回.30回.100回と繰り返したときその確率の効果が初めて利益として現れるのである。

・個々のトレード結果は予想しない!!勝利の聖杯を探し出して確実に当てようなどと考えるのではない!!個々のトレードはランダムであるが、確率の効果によって結果を得られる。これが確率で考えるということである。

・確率を本当に理解したものが

一つの仮説を真実と思い込むだろうか?

個々のトレードに苦痛を感じるでしょうか?

2.3回の負けに苦悩するだろうか?

・個々のトレードはランダムな結果になると理解したものが、次に起こる事を当てようとか、知ろうとする必要があるだろうか?

・確率で考える習慣が身に付けば、非現実的な期待を持たないですむ。

次を当てようとする気がなくなる。ひとつひとつのトレードに固執しなくなる。

その結果、ストレスの原因となる感情が生まれない。生まれたとしても今より苦痛が緩和される。

・確率で考えるトレーダーになる。そのためにはどうしたらいいのか?

どうすれば、個々のトレードがランダムであると実感できるのか。

そこで、あるルールにおいて確率が作用するのを見つける方法と、誰にでも確率を実感させる方法がある。

それは「検証作業」をすることである。

「確率で考える」ことを身に着ける為には、検証作業をして確率が作用するルールを見つけなくてはならない。

・この作業の効果は保証する。今まで指導してきた多くの感情の激しいトレードが何度、口で説明しても効果がなかったのに、この作業により「確率で考える思考回路」が身に付き、短期間で淡々とトレードができるようになった。

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